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おねしょと夜尿症の違い

うんちやおっしこおねしょは夜間の尿量が多いこと、尿をためる膀胱容量が小さいことにより起こります。6歳までの乳幼児期は身体の発展途上中で、排尿のメカニズムが確立されていないので、おねしょするのは当たり前です。

また、小学校入学(学童期)以降の子どもがおねしょする確率は10%と低いですが、珍しいことではありません。しかし、6歳以降のおねしょは「夜尿症」と呼ばれ、病気の一種になります。 夜尿症の場合は発達の遅れや基礎疾患が隠れている場合もあるので、医療機関に受診し、適切な治療が必要となります。

 

おねしょ診断

夜尿症の重症度をチェックしてみましょう。軽度のものであれば、生活指導により改善されることがあります。

年齢と夜尿頻度

夜尿頻度 4〜5歳 6〜7歳 8〜9歳 10歳以上
毎晩 生活改善を行いながら経過をみる 生活習慣を見直しても、改善がみられなければ医療機関へ 医療機関への受診が望ましい 医療機関への受診が望ましい
週に4〜6日 家庭で経過をみる 生活習慣を見直しても、改善がみられなければ医療機関へ 生活習慣を見直しても、改善がみられなければ医療機関へ 医療機関への受診が望ましい
週に2〜3日 家庭で経過をみる 家庭で経過をみる 生活習慣を見直しても、改善がみられなければ医療機関へ 生活習慣を見直しても、改善がみられなければ医療機関へ
週に1日以下 家庭で経過をみる 家庭で経過をみる 家庭で経過をみる 生活習慣を見直しても、改善がみられなければ医療機関へ

[参照:夜尿症ナビ/協和発酵キリン株式会社]

 



夜尿症のタイプ

おまるにのる赤子夜尿症といってもさまざまなタイプがあります。

発症時期によって分ける場合、一次性夜尿症(生来型)と二次性夜尿症(獲得型)に分けられます。一次性夜尿症は生まれてからずっと続いている夜尿症で、「おねしょ」を含む乳幼児期の夜尿は一次性のものです。発育が進むと自然と解消されることが多いです。

二次性夜尿症は排尿機能(排尿メカニズム)を獲得した後や一度治っていた夜尿症が半年?1年以上の間隔を開けて再発する場合を言います。心的ストレスの影響や泌尿器系の疾患、発育の遅延などが主な原因となります。

夜尿症患者のおよそ80%以上は一次性夜尿症だと言われていますが、成人してから夜尿症を発症する場合は二次的夜尿症の可能性が高いと言われています。

 

また、原因によってもタイプが分けられます。夜尿症の原因はおねしょと同じく、夜間尿量が多いことと、尿をためる膀胱容量が小さいことです。そのため、夜間尿量が多い「多尿型」、膀胱容量が小さい「膀胱型」、その両方である「混合型」の3つのタイプに分けることができます。

 

多尿型

夜間尿量が多く、睡眠時の膀胱容量を上回り、夜尿するタイプです。
一般的な夜間尿量は200cc程度ですが、250ccを超える場合は多尿型の夜尿症と考えられます。このタイプの夜尿症は水分を過剰摂取した場合と抗利尿ホルモンの分泌が低下している場合の2つの原因が考えられます。
水分の過剰摂取の場合は、夕食から就寝までの間に飲んだ水分の合計量が関係し、習慣的に水分をがぶ飲みしている可能性があります。抗利尿ホルモンの分泌が低下した場合、睡眠時も昼間と同様に大量の薄い尿がつくられることになり、膀胱容量を上回ることになります。
また、先天性腎奇形、尿崩症、糖尿病、神経性多飲症などの疾患が起因していることもあります。

 

膀胱型

尿をためる膀胱容量が小さいため、一晩の夜間尿量が普通であっても溢れてしまい夜尿するタイプです。下部尿路疾患や脊髄疾患によるものと考えられますが、原因は完全に解明されていません。
このタイプによくみられるのは過活動膀胱と不安定膀胱です。膀胱排尿筋が過敏に活動すると睡眠時の膀胱容量が小さくなる場合があります。
そうなると、膀胱におしっこが十分にたまる前に収縮してしまい、膀胱容量のさらなる容量低下を招きます。また、大脳による排尿抑制が未熟だと、膀胱におしっこが少したまった時点で収縮し、排出してしまいます。排尿抑制が不十分で、膀胱が収縮することを未抑制収縮といい、このような膀胱を不安定膀胱と呼びます。

 

解離型

膀胱型の夜尿症の中には、夜間尿量も平均で、日中の膀胱容量も十分にもかかわらず、夜間のみ膀胱容量が小さくなるタイプもいます。これを解離型夜尿症といい、難治性のタイプです。

 

混合型

夜間尿量が多く、睡眠時の膀胱容量が小さいタイプです。最も重症な夜尿症といわれています。

 

どのタイプの夜尿症か?

夜尿症がどのタイプであるか知ることで、対策や治療法がわかります。夜間尿量と膀胱容量を測定し、どのタイプに当てはまるか確認しましょう。

 

夜間容量の測定

@ 就寝前にトイレに行き、膀胱を空の状態にします。
A 紙おむつの重さを測定した後、おむつをして就寝します。
B 翌朝起床時に濡れた紙おむつの重さを測定します。
C 朝一番の尿量を計測します。
D濡れた紙おむつの重さから紙おむつの重さを差し引いたもの(B?A)と朝一番の尿量(C)を足します。
Dの合計したものが夜間尿量です。夜尿していない場合は、Cの朝一番の尿量が夜間尿量になります。正常な夜間尿量は6歳?9歳まで200cc、10歳以降は250cc程度です。この量より多い場合は多尿型であると考えられます。

 

膀胱容量(がまん尿量)の測定

がまんしている顔「もうだめだ」とおしっこを限界まで我慢した時の排尿量を測定します。
正常ながまん尿量は6歳で150cc以上、7歳で200cc以上、8歳以降で250cc以上です。年齢に応じたがまん尿量よりも少ない場合は、膀胱型であると考えられます。