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夜尿症のタイプ別対策・治療法

夜尿症の基本的な対策はおねしょ対策と同じです。
三大原則の「起こさない」、「焦らない」、「怒らない」はもちろんのこと、水分摂取など生活習慣の見直しや心的ストレスのケアも重要な対策となります。
生活指導で改善されることもありますが、夜尿症のタイプや重症度によって有効な対策が異なります。生活指導だけではなく、行動療法や薬物治療などを必要とする場合もあるので、専門家に相談してみましょう。

 

生活指導

まずはじめに、普段の生活を改善するようにしてください。夜更かしや不規則な生活は夜尿を治しにくくします。水分摂取の抑制、就寝前のトイレ習慣、寝冷え防止、心的ストレスの軽減などの対策を取りましょう。

 

多尿型の対策

コップの水

尿量を減らすため、水分摂取量を抑制します。夕食時間は早めにし、夕食から就寝までの間の飲水はコップ1杯分に控えましょう。その代わり、日中は十分に水分を摂取してください。塩分や糖分が多い食事を取ると喉が渇き、水分をたくさん飲むようになるので、味噌汁や漬物などの塩分、果物などの糖分、牛乳の摂取も控えます。 食事療法や水分コントロールでも夜尿の改善が見られない場合は、投薬による治療も検討します。尿濃度が薄い場合は、抗利尿ホルモンの分泌不良が考えられるので、抗利尿ホルモンの投与が効果的です。

 

また、三環系抗うつ剤を内服する治療があります。うつ的な状態を明るくする薬剤ですが、夜間尿量を減らしたり、膀胱容量を増やしたりする作用があります。



膀胱型の対策

トイレでがんばる女性

 

排尿を我慢し、膀胱を大きくする膀胱訓練が有効です。尿意を感じた時に排尿を我慢したり(排尿抑制訓練)、排尿の途中で一旦止めてみたりします(排尿中断訓練)。毎回が排尿を我慢するのが大変な場合は1日1回と決めて訓練しましょう。

 

最初は尿意を感じてから5分間我慢してみます。その後、我慢する時間を徐々に延ばしていき、トイレにいく間隔が2時間ほど空けれるようになれば排尿抑制をコントロールできるようになったと言えます。 また、排尿を我慢できるようになるためには尿道を絞める筋肉である骨盤底筋を強くしなければいけません。陰部を肛門と一緒に締めたり緩めたりすると骨盤底筋訓練も一緒に行えます。

 

膀胱訓練の成果をみるために、排尿した時間や尿量などを記録する排尿日誌をつけるといいです。排尿の傾向が分かり、対策が立てやすく、訓練の励みにもなります。 薬物治療として、抗コリン薬の投与があります。抗コリン薬は尿を多く膀胱にためられるよう膀胱機能などを安定させる薬剤で、がまん尿量を増大させます。

 

解離型の対策

難治性の夜尿症とされ、生活指導や薬物療法だけでは改善が難しく、夜尿アラームなどによる行動療法が効果的です。 アラーム療法とは、睡眠中の尿漏れを感知してアラームを鳴らし、夜尿したことを認識させるものです。やり方は、水分を感知するセンサーを取り付けて寝てます(ベッドに敷くタイプと下着に装着するタイプがあります)。夜尿した場合は夜尿の水分を感知し、アラームが鳴ります。

 

そのアラーム音で目覚めることにより、夜間に排尿したことを自覚させ、無意識の内に排尿を抑制し、睡眠中の膀胱容量が大きくなってきます。 この療法は覚醒排尿を促すためではなく、睡眠中の排尿抑制訓練と考えられています。アラーム療法を行っている間は夜尿日誌を記録し、アラームが鳴る時間が徐々に朝方になってくると夜尿が改善していると判断できます。

 

治療開始から1〜3ヶ月で効果が見られない場合は他の治療方法や併用療法を検討します。アラーム音で家族が起きてしまったり、本人がアラーム音で目覚めない場合は家族が起こす必要があるため、アラーム療法を行う場合は家族の理解と協力が必要になります。

 

混同型の対策

混同型の場合は、多尿型と膀胱型の両方の対策を取るようになります。 ? 夜尿症のタイプにより夜尿する原因が異なるので、対策・治療法もまた異なります。どのタイプの夜尿症に当てはまるのか確認し、専門家による適切な指導と対策を取ってください。