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幼児期のおねしょ対策

 

昼間のおしっこが自立したのに、なかなかおねしょが治らないと悩んでいる親御さんは多いのではないでしょうか。
昼間のおしっこは親がタイミングを見計らいながらトイレに誘うなどトイレトレーニングができますが、夜のおしっこはトレーニングでどうにかなるものではありません。
排尿は子どもの身体の発達が関係しています。

 

成長とともにおねしょも自然と消失していくので、発展途上にある6歳頃までは心配はいりません。 それでも何とかしたいと思っている方は家庭でも簡単にできるおねしょ対策をしてみてください。

 

 

おねしょ三原則

おねしょ三原則として「起こさない」、「焦らない」、「怒らない」というのがあります。
おねしょ卒業を導くための生活指導の一環になりますが、内容のほとんどは親への禁止事項と言えます。

 

 

「起こさない」

起こさない事おしっこの量を減少させる抗利尿ホルモンは夜眠っている間にたくさん分泌される特徴があるので、夜はぐっすりと眠ることが大切です。また、夜間に膀胱がおしっこでいっぱいになると無意識のうちに排尿を抑制し、膀胱容量を増大させることになります。 おしっこ漏れを防止するために寝ている時に起こしてトイレに行かせるのはやめましょう。また、朝までぐっすり寝られるようにいろいろな工夫をしましょう。



 

「焦らない」

あせらない事年頃になると子どももおねしょを気にするようになります。
子どもに心的ストレスを与えると抗利尿ホルモンの分泌が悪くなる恐れがあるので、おねしょに対する不安を取り除いてあげてください。幼児期はおねしょを早く卒業する子やのんびりする子もいて、個人差が大きいです。他の子どもと比較すると、子ども本人も気になりますし、親が焦る原因にもなるので、親も気にしないようにしましょう。 おねしょは身体の発展途上のため起きるものなので、成長に伴いおねしょは治ります。焦らず時間をかけて、子どもの成長を待ちましょう。

 

「怒らない」

おこらない事

おねしょはいくら怒っても治るものではありません。本人も失敗したと思っているところに怒られたりすると、自信を失い、心的ストレスを感じます。 失敗した時は叱るのではなく、励ましてあげましょう。また、失敗しなかった時はいっぱい褒めてあげてください。徐々に自信を付けさせ、子どもの自立心を養うことが大切です。

 

 

 

その他のおねしょ対策

「焦らない」、「怒らない」ことが基本対策とはいえ、実のところおもらしされたらイライラしてしまうものです。そういう時は漏らさないように、もしくは漏らしても大丈夫なように事前に対策を取りましょう。

 

 

水分摂取の抑制

水分補給が大切

夕食から就寝までの間の水分摂取はコップ1杯程度に抑えておきましょう。また、夕食時は塩分の控えた食事にし、牛乳や果物の摂取は控えます。塩分が多いと喉が渇くので水分をたくさん取るようになり尿量が増加します。牛乳や果物も過剰に摂取すると喉の渇きが出てきます。また、果物には利尿作用があるため、夜尿に関連していると考えられます。

 

就寝前にトイレに行く 夕食から就寝まで3時間以上空けるようにし、就寝前にはトイレに行く習慣をつけましょう。食事や飲水で摂取した水分は約3?4時間ほどでおしっことして膀胱にたまります。夕食で摂取した水分を就寝前に排出しておくと、夜尿の回数や尿量が減少します。

 

 

冷え対策

冷え対策冬は汗をかく量も少なく、身体が冷えることで膀胱の緊張が高まり、おねしょしやすくなります。中には、夏から秋にはおねしょをしなくなったのに、冬にまたおねしょをし始める子どももいます。 寝る前にお風呂に入ってじっくり温まる、布団を暖かくしておく、湯たんぽや電気毛布、腹巻きやスリーパーを使用するなど、寝る時はなるべく身体を冷やさないようにしてください。

 

 

漏れ防止

もれ防止のおむつおっしこが漏れて布団まで濡れてしまうと、子どもの睡眠の妨げにもなり、親も汚れ物にイライラしてつい怒ってしまいがちです。 そんな時は思い切っておむつやおねしょシーツ、おねしょガードなどのおねしょグッズを使いましょう。

 

おむつは子どもの自尊心を傷つけるかもしれないと思った時は、パンツに近い夜用紙おむつやパンツに直接貼り付けるおねしょパッドを利用します。
また、おしっこの回数や量が少ない場合は吸水性の高いトレーニングパンツやおねしょシーツなども有効的です。
ただし、トレーニングパンツやおねしょシーツはおねしょに失敗した場合、下着やパジャマを汚してしまい、睡眠中の覚醒を促してしまうこともあります。 子どもの夜尿状況に合わせてこれらのおねしょグッズを併用してみてください。子どもの自尊心を傷つけないようにすることが大切です。

 

 

心的ストレスへの対処

心的ストレス心的ストレスを感じると、自律神経が乱れ、おねしょが治りにくくなってしまいます。
子どもの話をよく聞いて、心的ストレスの原因が取り除けるものであれば取り除き、子供の心の支えになってあげてください。

 

また、おねしょは自分の意志とは関係なく無意識にしてしまうものなので、本人には非がありませんが、おねしょすると落ち込んだり、不安を感じたり、コンプレックスを持ったりします。おねしょすること自体が心的ストレスとなったり、叱られることでさらなる心的ストレスを感じることがあります。おねしょした時は叱ったり、焦らせたりせず、家族でサポートし、自信を付けさせることが大切です。

 

 

おねしょカレンダー

カレンダー

おねしょをしなかった日にはカレンダーにシールを貼り、成功を褒めてあげましょう。成功した日が一定数に達した時は小さなご褒美をあげることで、さらなる意欲を引き出し、改善に繋がると言われています。この方法は昼間のトイレトレーニングにも有効的です。