1歳、2歳など年齢とおねしょの関係を理解しよう

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年齢とおねしょの関係

年齢とともに身体が発達し、自然とおねしょは自立していきます。
では、いつ頃おねしょから自立するのでしょうか。年齢とおねしょの関係をみてみましょう。

 

生後6ヶ月頃まで

新生児の膀胱容量は20ml程度なので、膀胱はおしっこですぐいっぱいになり、反射的に排尿します。
また、昼夜の区別もなくおしっこが作られるので、夜間も昼間と同じ間隔で排尿をします。
1日におよそ20回ほど排尿し、一晩で数回排尿をします。

 

おむつあかちゃん

 

膀胱容量も50?80mlくらいに少し大きくなり、おしっこがたまってもすぐには出さないようになります。排尿の回数も1日に十数回まで減りますが、排尿のメカニズムは未発達のままなので、排尿反射(膀胱に一定量の尿がたまると反射的に排尿する)により排尿します。



 

1〜2歳

膀胱におしっこがたまった感じを自覚するようになり、「おしっこをしている」ことがわかるようになりますが、まだ自分の意志で排尿をすることができません。夜間も自分の意志で排尿を抑制できないので、おねしょをします。

 

おしっこのおまる

 

昼間の排尿がコントロールできるようになる時期です。反射的に排尿することが少なくなり、日中の排尿回数も減ります。膀胱容量が100〜130mlくらいになり、膀胱にためられる尿量が増えてくるので、夜間でもおしっこをためられるようになります。また、夜間につくられる尿量も減ってくるので、半数近くの子どもがおねしょをしなくなります。


 

 

3〜4歳

排尿を抑制する排尿メカニズムが完成し、おしっこをがまんすることができるようになります。結果、昼間のおしっこが自立するようになりますが、おねしょはまだという子どもが多いです。この時期までは「おねしょはあたりまえ」なので、何も心配することはありません。

 

おもちゃで遊ぶ赤ちゃん

 

膀胱容量は150〜200mlにまで大きくなり、90%近くの子どもが昼間の排尿が自立します。夜間の排尿も安定してためれるようになり、加えて夜間の尿量も減ってくるので、70?80%の子どもがおねしょをしなくなります。5歳になっても毎日おねしょする場合は、生理的な発達が遅れている可能性があるので注意です。

 

 

 

6歳(学童期)以降

6歳以降になるとほとんどの子どもがおねしょをしなくなりますが、それでも10%程度の子どもにおねしょがみられます。その場合、「おねしょ」ではなく「夜尿症」と呼ばれます。 割合でいえば、学童期以降のおねしょ(夜尿)は珍しくありません。

 

しかし、夜尿症はおねしょと異なり、発達問題や疾患などが隠れていることもあるので、一度医療機関を受診することが望ましいです。

 

 

乳児期のおねしょなんてあたりまえ

このように6歳頃までの乳幼児期は排尿のメカニズムが確立していないため、意図せずおねしょをしてしまいます。周りの子どもはおねしょを卒業したのに「うちの子だけ・・・」と思い悩む親御さんもいらっしゃるかもしれませんが、心配は無用です。身体の発達とともに自然と自立していきます。

 

ただし、小学校入学以降も頻繁におねしょするようであれば、夜尿症の可能性が高いです。夜尿症は病気なので適切な治療が必要になります。